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「The Universal Penman」

theunibersalpenman

“The Universal Penman”

212ページ。モノクロ。横約23cm x 縦約35cm の大型本。

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だいぶ前に購入した本なのですが、改めてご紹介を。
ポインテッドニブを使った書体(カッパープレートラウンドハンド、エングロッサー、スペンサリアンなど)の参考になる作品例がたくさん掲載された本です。

theunibersalpenman

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解説は一切なく、全ページモノクロの作品例となっていますが、とても大きな本でボリュームたっぷり。美しい文字はもちろんのこと、その美しいフローリッシュもとても参考になります。モノクロだからこそ文字の美しさが際立ち、そして見やすい。さらに大きな本なので細部までしっかりわかります。

ポインテッドニブのフローリッシュバリエーションを増やすためにも一度この本で復習しようと思っている私です。

このお値段でこの内容。オススメです♪

以下アフェリエイトです。

【日本のアマゾン】

【米国のアマゾン】

 

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「Calligraphy & Illumination カリグラフィー&写本装飾の魅力」

Book

「Calligraphy & Illumination カリグラフィー&写本装飾の魅力」
河南 美和子著
マガジンランド
ISBN: 9784865460018

Book

01092014-02

 

この本は前半は文字の紹介、後半は写本装飾の紹介になっています。

文字については、伝統的な書体を自分流にアレンジすることでオリジナルな文字を書いていくという目標があるように感じました。まずは伝統的な書体を基本通りかいてみて、その後アレンジのアイディアが掲載されています。トラディショナルとモダンを併せ持った本だと思います。

後半の写本装飾については、近年発行された日本のカリグラフィー本の中でここまで詳しく、丁寧に写本装飾の技法について書かれた本はないと思います。20年ほど前に日本語訳された写本装飾の本(「装飾文字の世界」三省堂)がありましたが、それも今は絶版になっているので、そういう意味でもこの本は貴重です。
時代ごとの装飾の特徴の紹介、色の塗り方やデザインの仕方などの様々な技法の紹介、金粉や金箔を使ったギルディングの説明やその本格的な下地の作り方の紹介など、ここまで詳しくかいてしまっていいの???というくらい詳しく書かれています。それほどページ数が多いわけではないのに、私が河南先生から習ったことがこの本にみごとにコンパクトに「ギュッ」っと凝縮されていていました。

これら以外にも、ところどころにあるコラムはとても読み応えがあり読み物としても面白いですし、掲載されている作品例の写真もとても美しいものばかりです。

カリグラフィーってペンを使って文字を書くだけでしょ?と思っていらっしゃる方に、もっと奥が深い芸術であることを知っていただける素晴らしい本だと思います。

少しでも興味のある方はぜひ一度手にとって見てくださいね。
アマゾンには、少しだけ本の中身の写真が掲載されています。